ベッティングシステムは、テーブルゲームで使う勝率の高い手法です。使えるゲームや場面が決まっています。
倍率2倍と倍率3倍の意味を最初にご説明してから、さまざまなベッティングシステムをご紹介します。
倍率とは配当倍率(オッズ)のことです。
倍率2倍なら
2倍配当の意味で、1ドルをベットして勝てば2ドルが戻ってくることです。
自分がベットした1ドルを含めて2ドルが戻ってくるということに注意してください。つまり損益としては+1ドルなのです。
倍率3倍なら
とすれば、倍率3倍の勝負で1ドルをベットして勝てば、自分がベットした1ドルを含めて3ドルが戻ってくることですね。つまり損益としては+2ドルになります。
損益計算は
(自分のベットした額 × 倍率)-自分がベットした額
となります。
倍率3倍の勝負に10ドルをベットして勝ったときは
(10ドル × 3倍)-10ドル=20ドル が利益となります。
自分がベットした金額も含まれていることにご注意!
倍率2倍のベッティングシステム
マーチンゲール法、ダランベール法などが有名です。
ベッティング法は、どの手法にしても計算を間違えたら思うような結果が出ませんから忠実に再現することが必要です。
マーチンゲール法
まず1単位賭け、負ければその倍の2単位、さらに負ければそのさらに倍の4単位、と賭けていき、一度でも勝てばただちに1単位に戻す、という手法です。
※最初に賭ける金額が1単位になります。
一番のメリットは、連敗があっても勝った時点ですべての損失を取り戻したうえに1単位の利益が得られることです。
ただし、負けが連続するとすぐに手持ち資金が底をついたり、テーブルリミット(賭け金額の上限)に達して大敗するケースがあるので、最初は無料版で試してみるか、最小ベット額でやってみましょう。
倍率2倍というのは、勝つか負けるかで勝率で50%ですから、10回連続して負けるということはめったにありません。
(※厳密に言えば、ハウスエッジがあるため勝率は48%とか49%になる)
勝った時点で1単位(最初の賭け金)の利益が出るので、1ドルのベット額で開始し、10回やって5回勝てば5ドルの利益が出ます。
コツは勝ったところでやめること。これなら必ず利益が出ています。
実際の例
回数 | ベット額 | 勝敗 | 累計損益 | 備考 |
1 | 1ドル | 負け | -1 | |
2 | 2ドル | 負け | -3 | |
3 | 4ドル | 勝ち | +1 | 損失全回収 |
4 | 1ドル | 勝ち | +2 | |
5 | 1ドル | 負け | +1 | |
6 | 2ドル | 負け | -1 | |
7 | 4ドル | 勝ち | +3 | |
8 | 1ドル | 勝ち | +4 | 勝ってやめること |
パーレー法
マーチンゲール法とは逆に、勝つたびに賭け金を2倍にしていく方法です。倍率2倍(2倍配当)のゲームに使えます。
短期間で大きな金額を狙う手法ですが、負ければ一気に勝った分もなくなってしまうのでハイリスク・ハイリターンと言えます。
実際の例
回数 | ベット額 | 勝敗 | 累計損益 | 備考 |
1 | 1ドル | 勝ち | +1 | |
2 | 2ドル | 勝ち | +3 | |
3 | 4ドル | 勝ち | +7 | |
4 | 8ドル | 負け | -1 | |
5 | 1ドル | 負け | -2 | |
6 | 1ドル | 負け | -3 | |
7 | 1ドル | 勝ち | -2 | |
8 | 2ドル | 勝ち | 0 |
3倍マーチンゲール法
マーチンゲール法の応用で、負けたら賭け金を3倍に増やす手法です。
こんな感じ
負けるたびに1ドル⇒3ドル⇒9ドル⇒27ドルとベット額を増やす。この時点で累積ベット額は40ドル。
ここで勝てば配当は54ドル。
利益は、54ドルー累積の40ドル=14ドル
この特徴は、連敗後の勝利で「最後の賭け金の半分近い」大きな利益が出ることです。
ただし、最初からこの手法を使うと途中でキャッシュが底をつく危険が高いので、連敗中のそろそろ当たりが出そうというタイミングで使うと良いと思います。
ダランベール法
負けた場合には賭け金を1単位だけ増やす(その後勝った場合は1単位減らす)手法です。
特徴は、負け続けてもチップの減りは緩やかになることで、長く遊びたいときに使うといいかもしれません。
デメリットは、一度の勝ちで今までの負けをすべて取り返すことができないことです。
倍率3倍のベッティングシステム
コモモ法とモンテカルロ法が有名です。
コモモ法
倍率3倍(配当3倍)のゲームに限られます。2連敗した時点から使用を開始します。
1.最初の賭け金を決める
2.2回続けて負けたら3回目の賭け金は「前回賭け金+前々回賭け金」とする
3.勝ったら次は最初の賭け金に戻す
この繰り返しです。
最初の賭け金を1ドルにした場合は、2連敗後の賭け金は1回目の賭け金1ドルと2回目の賭け金1ドルを足した2ドルで賭けます。
更に負ければ、前回(3回目の2ドル)と前々回(2回目の1ドル)の賭け金を足した3ドルをベットし、この計算方法で勝つまで同じことを繰り返します。
勝てばここまでの負けをすべて取り戻した上に大きめの利益が発生します。
勝った時点で次のゲームからはベット額を最初の金額に戻します。
ココモ法は連敗が続けば続くほど勝ったときの利益が大きくなるのが一番のメリットです。
倍率3倍のゲームは勝率33%で、なかなか勝てませんから、10連敗というのは普通にあります。なので連敗のあと勝って利益が出た時点でやめるのがいい方法です。
倍率3倍で使えるベッティングシステムは、事実上これしかありません。
実際の例
回数 | ベット額 | 勝敗 | 累計損益 | 備考 |
1 | 1ドル | 負け | -1 | |
2 | 1ドル | 負け | -2 | |
3 | 2ドル | 負け | -4 | |
4 | 3ドル | 負け | -7 | |
5 | 5ドル | 負け | -12 | |
6 | 8ドル | 負け | -20 | |
7 | 13ドル | 勝ち | +6 | 損失全回収 |
モンテカルロ法
慣れないうちは計算が間違いやすいので、あらかじめメモを書いておいて、それを見ながら賭けていったほうが間違いがないと思います。
モンテカルロ法は、1回の勝ちでこれまでの負けを全部取り返すことはできません。そのかわり賭け金はココモ法にくらべても上がり方がやや少ないので、比較的長くプレイを続けることができます。
やり方は次のとおりです。
・最初に「1,2,3」と書く。
右端と左端の数字を足した額でベットする。
上記なら1+3=4単位をベットする
ベット額を右端に加えて「1,2,3,4」と書いておく
・負けた場合は右端と左端の数字を足した額でベットする。
上記なら1+4=5単位が次のベット額となる。
ベット額を右端に加えて「1,2,3,4、5」と書いておく
・負けた場合はさらに右端と左端の数字を足した額でベットする。
上記なら1+5=6単位が次の賭け金となる。
ベット額を右端に加えて「1,2,3,4,5,6」と書いておく
・負けた場合はさらに右端と左端の数字を足した額でベットする。
上記なら1+6=7単位が次の賭け金となる。
ベット額を右端に加えて「1,2,3,4,5,6,7」と書いておく
ここで勝ったら
「1,2,3,4,5,6」のときに勝ったので
・勝ったら両端から数字を2つずつ消す。
「1,2,3,4,5,6」なら「1,2,3,4,5,6」で
「3,4」となり、ここから続けていく。
・次のベット額は3+4=7単位となる
ベット額を右端に加えて「3,4,7」と書いておく
・負けた場合はさらに右端と左端の数字を足した額でベットする。
上記なら3+7=10単位が次の賭け金となる。
ベット額を右端に加えて「3,4,7,10」と書いておく
ここで勝ったら
・勝ったら両端から数字を2つずつ消す。
「3,4,7,10」なら「3,4,7,10」で
数字が全て消えたのでここでゲーム終了。
・数字がなくなるか残り一つになればこのターンは終了で、続ける場合はまた最初から行う。
ではシミュレーションしてみましょう。
回数 | 数字列 | ベット額 | 勝敗 | 累計損益 | 備考 |
1 | 1,2,3 | 4ドル | 負け | -4ドル | |
2 | 1,2,3,4 | 5ドル | 負け | -9ドル | |
3 | 1,2,3,4,5 | 6ドル | 負け | -15ドル | |
4 | 1,2,3,4,5,6 | 7ドル | 勝ち | -1ドル | |
5 | 3,4 | 7ドル | 負け | -8ドル | |
6 | 3,4,7 | 10ドル | 負け | -18ドル | |
7 | 3,4,7,10 | 13ドル | 勝ち | +8ドル | 数列が全部消えるのでゲーム終了 |
3倍の倍率だとベットする場所にもよりますが、10連敗というのも普通に起こりますから、15連敗ぐらいまでの想定は必要です。
14連敗で15回目のベット額は「4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,13,14,15」で1+15=16単位となります。
14連敗の場合、ここまでの累計損益は4+5+6+7+8+9+10+11+12+13+14+15+16+17=147単位です。
ここで勝てば配当は32単位ですから累計損益は-115単位まで減ります。
連敗が続けば続くほど損失の全額回収はできません。途中で何度か勝つ必要があります。
モンテカルロ法はここに注意しましょう。
有効なベッティングシステム
手持ち資金は無限ではなくテーブルリミットもありますから、この制限がある以上はどの手法にしても必勝法はありません。
やりにくいと思った方法は向いていないのかもしれません。
コツコツと勝利金を積み上げていくのがベッティングシステムの有効な使い方だと思います。
一度の勝利でそれまでの損失をすべて取り戻せる方法が一番良いのかなと思います。
大勝利を狙いたいが負ければ大敗するような、ハイリスクハイリターンを望む方は、ベッティング法よりも配当倍率の高いルーレットの「0」に大きなベットをする方が面白いです。「0」って結構出るんですよね。
最初は上記の手法を無料版や無料モードで試してみてください。
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